Windows 7ベータ版は、当初はMSDNやTechNetを通じて開発者向けに提供。一般ユーザー向けには、米国時間1月9日に提供を開始する。
という訳で、既に約1ヶ月も前にリリースされて……
米MicrosoftのWindows開発チームは,次期クライアントOS「Windows 7」のベータ版の一般ユーザー向けダウンロード提供を米国時間2009年2月10日まで延長すると発表した。
あと数日で公開終了するらしい、Microsoftの次世代OSであるWindows 7のβ版をVMWare Playerにインストールしてみた。
……本当は公開後の連休中に既に入手し、いろいろ頭ヒネリながらインストールしていたが、今更、もう少しで公開終了というとてつもなく微妙な時期にblogにまとめてみる。いやだってzeppelが書けって五月蝿いから……
Windows 7のダウンロード
という訳で、まずはMSのサイトからWindows 7を落としてくる。私がダウンロードした時には、英語版のWindows 7のページからダウンロードした。1/13からは日本語のページも公開されている。どちらもページ上部にダウンロードページへのリンクがあるので迷う事はないと思う。英語版のページでも日本語版のWindows 7を落とす事が出来る。
.NET Passportのアカウントが必要なので前もって取得しておく事。
ダウンロード前にプロダクトキーが表示されるので、忘れずメモるなり、そのページを保存するなりすること。
1つ、注意すべき点として、ダウンロードにActiveXコンポーネントを使用する仕様となっているようだ。その為IEで無ければダウンロード出来ない。私はFirefoxで落とそうとして往生した。全く何を考えてるんだ糞MSめ!私は直リンクの掲載されているページを教えて貰って、そこからダウンロードしたが、この方法はあくまで自己責任で。
ダウンロードしたWindows 7は、ISOイメージファイルとなっている。ならば仮想CD/DVDソフトが必要になりそうだが、その必要はない。実はVMWare Playerは仮想マシンのCD/DVDドライブにISOイメージを指定できる(方法は後述する)。
仮想ディスク、設定ファイルの生成
早速インストールへと進みたいところだが、ここで困った事が1つ。そう、VMWare Playerでは仮想ディスクを作製する事が出来ない。VMWare用の仮想ディスク、及び設定ファイルの生成を行う為に、以下のツールを用意する。
vmx-MakerはLZH書庫を適当なフォルダに解凍すればOK。
QEMUの方だが、今回必要なのはQEMU付属ツールのqemu-img.exeのみ、ダウンロードしたZIP書庫からqemu-img.exeのみを、これまた適当なフォルダに展開。
vmx-Makerを起動し、各種設定を入力する。
『仮想環境の名称』には適当な名前を。ここに設定した文字列がVMWare Playerのタイトルバー部分に表示される。
『ゲストOSの種別』にはwinVistaを入力。Windows 7はWindows Vistaのマイナーアップ版だと言うし、これが無難なところだろう。
『メモリサイズ』には512を指定してみた。搭載メモリ量に余裕があるのならば、MSが必要だと主張している1GB(=1024MB)を割り当てても良いだろう。
『CD-ROMにISOイメージを割り当てる』にチェックを入れ、ダウンロードしたWindows 7のISOイメージファイルを指定する。
さらに、『サウンドカード』にはes1371を指定。残りはデフォルトのままとした。
『ファイル生成』ボタンを押す前に、仮想ディスクのファイルを作成する。『仮想ディスクのファイル名』欄直下の『>>』ボタンを押下。表示される『仮想ディスクの作成』ウィンドウ、『qemu-imageの場所』にqemu-image.exeのパスを入力する。『仮想ディスクの容量』はお好みで。MSは16GB要ると言っているのでそれ以上で。『ファイル作成』ボタンを押すと、仮想ディスクファイルの保存先を選ぶダイアログウィンドウが表示される。任意の保存先を選択する。
仮想ディスクファイルの作成が終了するとメインウィンドウに戻ってくるので、ここで『ファイルの生成』ボタンを押下。vmxファイル(仮想ディスクファイル用の設定ファイル)の保存場所(仮想ディスクファイルと同じ場所にするのが妥当)を指定する。
さて、これで仮想ディスクのファイル(拡張子vmdk)と、その設定ファイル(拡張子vmx)を生成できたわけだが、ここで設定ファイルを手作業で編集する。これを行わないとネットへの接続、及び音の再生が出来ない。なお、この設定はWindows 7のインストール前に完了しておく必要があるようだ。
まず、ネットに繋がるようにするには以下を設定ファイルに追記する。
ethernet0.virtualDev="e1000"
次に、音を鳴らすようにするには以下を追記。
sound.present = "TRUE"
sound.autoDetect = "FALS""
sound.fileName = "Realtek High Definition Audio"
ここで、sound.fileName
の値は、PCのサウンドカード名を入れる。デバイスマネージャで確認できるので、それを記述する事。
Windows 7をインストールする
さて、Windows 7のインストールへと進む。VMWare Playerを起動し、設定ファイルを開く。設定ファイルでWindows 7のISOイメージを指定しているので、自動的にインストーラが起動する。
以下、幾つか注意が必要そうなインストール画面をSSを交えて解説する。
Windows 7インストーラ最初の画面。地域的な設定を行う画面だが、基本的に変更しなくて良い。精々キーボードの種類ぐらいだろう。
2画面目。『今すぐインストール』を選択する。内容的に1画面目と2画面目が逆なような気もするが、気にしてはいけないのだろう。多分。
なお、ここでメモリが足りないと、何も情報の表示されないダイアログボックスが表示され、インストールが進まない。この画面が出たら一度インストールを中断し、設定ファイルのmemsize
の値を増やし再チャレンジする必要がある。
お決まりのライセンス条項表示を経て、『インストールの種類』画面へ。新規にインストールする為、『カスタム』を選択する。
インストール先ドライブの選択。パーティション操作を行う場合は『ドライブオプション』をクリックする事でその為のメニューを表示させる事が出来る。未フォーマットの状態の筈だが、そのまま『次へ』を選んでも何の問題もなくインストールが進行する。
ユーザー名とコンピュータ名の入力、パスワードの入力を経て、プロダクトキーの入力画面に。Windows 7を落とす直前に表示されていたプロダクトキーを入力する。
ネットワークの場所の指定。仮想マシンの場合どうなるのか。いまいちハッキリしない為ここでは『パブリックネットワーク』を選択した。
この後しばらくすると、仮想マシンが再起動、Windows 7が起動する。無事デスクトップ画面が表示されたらインストール成功だ。
感想とか
VMWare Playerだと、外部ツールを用意したり設定ファイルを編集したりと少々面倒だ。単純にWindows 7がβ版で、しかも仮想マシンへのインストールという特殊な環境の為の面倒くささなのかもしれない。仮想ディスクや設定ファイルの生成は、VMWare Serverを使った方が楽だったのかもしれない。
『Windows 7は早い』という評判をあちこちで見かけるが、確かに早い印象を持った。仮想マシン上、しかもメモリを512MBとMS推奨値の半分しか設定していないが、ストレスをあまり感じない。
Windows 7のインストール方法の紹介はこれで終わりだ。そのうちWindows 7の機能についての紹介記事を書くかもしれない。現在プライベートが少々ごちゃごちゃしている為、書けるかどうかアヤシイが。
参考にしたページ
- 1GB(=1024MB)を割り当てても良いだろう
- 当方2GBメモリ搭載マシンで1GB割り当て多ところ、インストールは無事完了したが、いざWindows 7を立ち上げようとしたらフリーズしたようになってしまった。
- メモリが足りない
- 私の環境では、
memsize="256"
時にこの現象が発生した。